晩夏(1)北海道胆振東部地震

9月6日午前3時8分、大きな横揺れがありました。札幌市北区は震度6弱、23年前と同様なすすべもなくベッドの枠にしがみついて。途中でガッシャーンという音がして(ああ、やられた)と思いながら揺れた未明でした。夜が明けて、もちろん停電、水は幸い備蓄がありました。朝8時に管理人さんが「きわきさん、大丈夫~?」と声をかけてくれたときの心強さ。初めて一人で被災した事実に向き合いました。真っ暗でなんの情報もない被災地の静かな怖さがひたひたと感じられました。時折救急車輌の音がして、大きな交差点で警官が笛を吹く音がするだけ。この日は北海道全域ブラックアウトということで、改めてエネルギー政策と、大きな孤島になったときに食料もガソリンもなにもこない「島問題」を実感しました。

ひとりきりの2夜はとても心細かったです。守るものもない分、危機対応ホルモンも出ない感じ。北海道の人たちは辛抱強かったけれど、地震への備えは脆弱でした。そういう私も授業で防災教育をしている割には古いろうそくで反省しました。 *高槻駅前で