緊急事態宣言の弥生

新型コロナウィルスで、当初思っていたよりも大変なことになってしまった。私にとっては阪神淡路以来27年ぶりの卒業式中止、祝賀会中止、もちろん送別会その他も中止。人間生活学科初のゼミ生たちに餞の言葉が言いたかった(考えてあったのに)。

店頭からはトレベやティッシュ、缶詰などがなくなり、地震の時の光景を再現している。

大学は、卒業生に卒業証書を送る準備をしている。イベント仕事が落ちてせっかく時間ができても、旅行に行くどころではない。同僚のお子さんの「今日の居場所」を心配しながら卒業判定などの会議や、年度末会計のハンコを押す。今は主任として「ここにいること」が大切。

4月になって入学式もできなかったら悲しいなあ。しかし、今回のウィルス禍で「学校に行かなくても子は育つ」とか「在宅勤務でも仕事ができる」ということが立証されたら、それをたとえ社会崩壊と呼ぶ人がいるとしても、大きな社会変革のタネになると思う。大災害や大恐慌を節目に社会が変わってきたように。木曜日ごとに鈴木知事が「週末は家にいてください」と呼び掛けて多くの道民がそれに従う、この国はまだ平和なのかもしれない。