ようこそ人間生活学科へ!

1年生のみなさん、入学おめでとうございます。

藤女子大学へようこそ。そして木脇奈智子の研究室へようこそ!

 4月2日に始まったガイダンスでは、主任の話と現代家政紹介をお話させていただきました。みなさんのお顔の中に、学生生活への希望と緊張が感じられました。

まだ誰が誰だかわからない?それで大丈夫です。

みなさんと私たちには4年間という時間があります。

 

 例年の自己紹介では「なちこと呼んでください~」と和むのですが、今年は省略でした(名簿でちなさんとなちさんを発見!うれしかったです)。

そんな「言いそびれたこと」や対面授業の少なさをここで、少しでも補えたらいいなあというのがこの頁をたち上げた理由です。時間を持て余しているあなたに、みてもらえるとうれしいです。

 私たち教職員も、初めて遭遇するウィルス禍に手探りの新学期をスタートしました。

大学教員になって26回目の春(さあ私は何歳?笑)もちろんこんなことは初めてです。

 

 みなさんはまだ生まれていませんでしたが、私は阪神淡路大震災(1995)の時には兵庫県に住んでいました。震度7、どれくらい揺れたかというとアップライトピアノが天井に刺さった(朝日新聞より)程で、私は地震ではなく爆発かと思いました。

神戸の街が壊滅してしまった当時、復興の見通しは立ちませんでした。27年たった今思うのは「修羅場をくぐってきたなあ」という実感です。フラッシュバックもPTSDもありました。

 二度と体験したくないけれど、そのシュラバな経験がその後の糧になりました。

当事者にしかわからない痛みをわかちあうこと、報道や噂に振り回されない姿勢、研究テーマとしての災害と子育て。。授業でも「災害と家族」は必ずお話しています。

何より「今日」の次には「明日」が続いていて、それが当たり前だと思っていたことが覆された衝撃、1.17の経験がその後の私の人生観を変えたと言えます。

 

 さて、みなさんに伝えたいことがみえてきましたね。今年の1年生はすごい経験をしているということです。入学式中止、新しい友達に2m以内に近づいてはいけないといわれ、リモートで課題が出され・・・誰も経験したことのない大学生活のスタートです。

ただ、いつかこの経験も必ずみなさんの糧になるはずです。

一緒に、前向きな気持ちで、やっていきましょう。というのが今日のメッセージです。

この時期をおうちで、できるだけ有効に使えますように。

 

追伸:1995年にはガラケーもおうちPCもなく、電話回線が繋がらなかったので、本当にみんなが生死不明でした。今はスマホもある。進化した時代のサバイバルですね。

では、また近いうちに!                

                           人間生活学科主任 木脇奈智子